眼の病気は進行すると視力低下、失明ということも考えられます。
定期的な健診が早期発見・早期治療につながります。
医院名 | 水谷眼科診療所 |
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院長 | 水谷 聡 |
住 所 | 〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南1丁目24番30号 名古屋三井ビルディング本館地下1階 (笹島交差点南東角) |
TEL | 052-582-8001 |
最近はスマートフォンの普及に伴い、眼を酷使することが日常的になっています。
私たちは近くを見るときには、無意識に眼の筋肉を使ってピントを調節しています。この力を『調節力』といいます。
調節力は10代がピークで、年齢とともに徐々に低下して60代以降はほとんどなくなってしまいます。
20代後半から30代前半では、調節力はピーク時の半分程度まで低下します。
眼鏡やコンタクトレンズ(以下CL)で視力を矯正すると、近くを見るときに裸眼以上の調節力が必要となります。
CLで矯正するレンズ度数は、日常生活に適した視力が出る『最も弱い度数』を選択することが基本で、視力1.2や1.5となるレンズ度数が最適とは限りません。
しかし
ことがあり、本来必要とされるレンズ度数よりも強いレンズ度数で矯正している状態(過矯正といいます)の方がいらっしゃいます。近視を過矯正にすると、遠視の状態になります。
通常、スマートフォンを20cmの距離で見る場合には5.00Dの調節力を必要とします。
近視矯正に適切な度数が-2.00Dの場合に-3.00DのCLを装用(-1.00Dの過矯正の状態)すると、常に1.00Dの調節力を使い続けることになり、この状態でスマートフォンを20cmの距離で見ると6.00Dの調節力が必要になります。
30代の調節力は約6.00Dですので、20cmの距離でピントを調節することはできますが、すべての調節力の使い続けていることになります。
この状態が長時間続くと、眼精疲労・ドライアイ・頭痛などの症状につながると考えられます。
定期的に眼科でCLの検査を受けずに10代の頃から同じレンズ度数を使い続けていたり、遠くが見にくいからと度数を強くし続けると、過矯正になっている可能性もあります。
子供の頃から視力が良く、眼科を受診する機会がなかった方で下記のような症状がある場合は注意が必要です。
遠見視力が良い方のなかには、遠視が隠れている可能性があります。特に年齢が若い場合、視力が良いということで遠視が見逃されていることがあります。
遠視の場合、遠くを見るときも近くを見るときも常にピントを調節しています。
遠視を矯正しないままで近くの作業を続けると、眼精疲労・頭痛・肩や首のこりなどの症状が現れることがあります。
上記のような症状がある方、いままでに眼科を受診されたことのない方は、眼科を受診されることをお勧めします。